カテゴリー: Review

10_Alveol - Every Now Is A New Beginning

【Review】Alveol – Every Now Is A New Beginning

前作の「No Point In Holding On」のレビューを書いた際、彼は「本物」のアーティストだ、といった表現を用いさせていただいた。

「本物」だとか、こういった曖昧な表現はレビューにはふさわしく無いかもしれない。
だけれど、私の少ない語彙では、彼の創り出すこの音を他に表現できる言葉が無い。
より正確に言うとすれば、全体としての完成度が素晴らしすぎて言葉も無い。

ミクロな観点であれば、4曲目の「Lyra」のビートは芯のあるビートだ、とか、そういった月並みな表現はできるだろう。

けれども、ただ芯のあるビートなだけではない。彼の創り出す音楽は、一つ一つの音のクオリティ、メロディセンス、展開など、
全てにおいてあまりに素晴らしい完成度を誇っていると感じる。
だから、「本物」なのだ。ただ単に芯のあるビートを創るアーティストはたくさんいる。

これほど高品質な音楽を制作できるアーティストは本当に数少ない。
Alveolはもっと名が知れてほしい。本当に、一人でも多くの人に知ってほしい。
 
ryouta kaizu

Sonmi451-hummingbird

[Review] Sonmi451 – Hummingbird

Sonmi451-hummingbirdU-CoverやTime Released Sound等から良質なアンビエント作品をリリースしている、ベルギー在住のBernard Zwijzenによるセルフ・リリースアルバム。

ディープなアンビエント作品は数多く存在しますが、Sonmi451ほどにディープな音を創り出すアーティストはなかなか居ないのではないでしょうか。
本作品も彼の過去の作品と同様に、ディープなAtmospheric Ambient作品となっています。

乱反射した水面の光のように、美しく散りばめられた電子音、浮かんでは消える水泡のようなクリック・ノイズ、時折聴こえてくる日本語サンプル・・・
 
それらの音が織りなす全体の雰囲気は、まるで深海の中で迷子になっているような、とても不思議な感覚にとらわれます。ヘッドフォン推奨・・・。
 
ryouta kaizu

08_Kiln - meadow_watt

【Review】Kiln – meadow:watt

08_Kiln - meadow_watt

2007年リリースの大名盤「Dusker」からフルアルバムとしては6年ぶりのリリース!
本当待ってました!今作もまたオバケがかわいいGhostly Internationalからのリリース。

このような緻密で繊細で、計算されつくされてるんじゃ?というようなメロディーの音楽の中には冷たく、非常に無機質に感じてしまい、飽きが来てしまうような楽曲も数多くありますが、Kilnの楽曲は、機械的なサウンドながらもメロディアスであり、曲の展開も流動的に変化してゆくので全く飽きずに聴けます。

音の一つ一つが仄かな熱を帯びつつも、決してエモーショナルになり過ぎずに躍動感を維持している絶妙なバランス感も最高です。

名盤の条件の一つである「全曲良い」という条件をあっさり満たしている事が凄いし、Kiln独特のIndustrialな味付けを絡めたオン リーワンなサウンドが健在である事が何より嬉しい。今作もまた、大名盤確定です。

ryouta kaizu